34回 夏のインターウニ・ゼミナール (終了しました)
 Grenzen überschreiten  ―  Menschen, Kulturen, Sprachen
境界線を越えるとき ―  人・文化・言語

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Deusche Version ist hier!

    

私たちはいろいろな境界線(Grenze)の中で守られ、また同時に制約されて、そこにアイデンティティを見出したり、あるいは違和感を持ったりしながら生きています。多くの場合、人は特定の文化や言語の中に生まれ落ちると、その外の世界を多かれ少なかれfremdに感じるものです。一方で、境界線の向こうの世界への好奇心や、境界線を自由に横断したいという欲望もまた普遍的に備わっています。私たち「インターウニ」も、大学や文化圏、専門分野や使用言語の間に横たわるさまざまな境界線を自由に乗り越える「inter-」の精神を大切にしてきました。

さまざまな境界線の中でも制度として最も強固だと思われていたものの一つが国境でした。しかしこの境界線も、ヒト・モノ・情報のグローバル化で軽々と乗り越えることが可能になり、ボーダーレスな世界の実現までもう一歩のように見えます。半世紀前に比べて日本社会も急速に国際化が進みましたし、EU圏内では多くの場合国境検査なしで移動できるようになりました。ネットを始めとする情報手段の急速な発展により、自分の生活圏内にいながらにして世界各地の情報を簡単に得られるようになりました。

いったん作られた境界線は、さまざまな形で乗り越えられてきました。人は、新しい生活環境や仕事や経験を求めて「旅」や「移民」を行い、場合によっては「亡命」や「奴隷売買」などの形での移動を余儀なくされてきました。文化もまた「交流」し「受容」される一方で、劣っているとされる文化の「抑圧」や「排除」も起きてきました。言語が境界線を越えれば「翻訳」や言語の「混淆」といった現象が生じます。こうした個別の名前で呼ばれていたものを、今年のゼミでは「越境」という視点から統一的に考えてみましょう。越境するとき、そこにはどんな力関係が働いて、どんな基準から何が取捨選択されるのでしょうか。境界線を越えた人・文化・言語は、どのように「他者」と出会い、魅力や衝突をもたらし、互いの変化や変質を引き起こすのでしょう。そして、文化や言語のハイブリッド化やグローバル化は、どんな世界をもたらそうとしているのでしょうか? 今年のインターウニでは、ヨーロッパとアジア、とりわけ日独韓の間で起きてきた交流/越境の歴史と現在のさまざまな例をとりあげながら、「境界線を越える」ということが持つ意味について一緒に考え、(なるべくドイツ語で)議論してみましょう。

ゼミでは基本的に、小人数グループで、事前に配布されるテクストについてじっくり討論し、その後、議論の内容を全体会で報告してさらに全員で討論します。下記の「参加資格」にも記したとおり、ある程度のドイツ語力は必要ですが、多少足りないところがあっても意欲と好奇心さえあれば大丈夫、とも考えています。それでもまだドイツ語力に不安がある方もいるでしょうが、参加者同士で助け合ったり一緒に準備したりするうちにきっとなんとかなります。「何か言いたいことがあってもどう言えばいいのかわからない」、あるいは「ドイツ人の発言がよくわからない」といった場合には、日本語も使って発言や理解を助けあうようにしていきます。今回のゼミから場所が野尻湖から山中湖に変更となりますが、山中湖畔でも自由時間にはボート、ジョギング、サイクリング等のスポーツで思いっきり気晴らしすることができます。ドイツ語力も考え方もさまざまな日本やドイツや韓国からの新たな友人達と、大いに楽しく議論してみましょう。ドイツ語漬けの充実した5日間が待っています。積極的な参加を期待しています!

      

日 時: 2012年7月30日 (月) ~ 8月3日 (金)
          (8月1日は山中湖花火大会が予定されています。)
 
場 所:
山中湖畔「わかさぎ屋」
     (〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野479-45 Tel: 0555-65-8028)

参 加 費:
39,000円 (4泊5日の宿泊・食事を含む。交通費は含みません。現地集合となります。)
参加資格: ドイツの文化・社会に関心を持ってドイツ語を勉強している学生・院生、および社会人。(3年程度以上のドイツ語学習歴があることが望ましい。専攻は問いません。)

募集人数: 25名程度

申込締切: 2012年7月20日(金)

申込みは締切ました。

 

◆ 今回のインターウニは、日独韓共同修士課程(TEACH)を開設する筑波大学と共同主催で行います。


講 師(予定):
足立信彦(東京大学)、相澤啓一(筑波大学)、Stefan Buchenberger(神奈川大学)、Ralph Degen (一橋大学)、Mechthild Duppel-Takayama (上智大学)、浜崎桂子(立教大学)、Matthias Pfeifer(静岡県立大学)、斉藤渉(大阪大学)、高橋優(宇都宮大学)、Reinhard Zöllner (ボン大学) 他

ゲスト(予定):
Kajo Niggestich 、吉島茂

主 催: インターウニ実行委員会 (代表:相澤啓一・浜崎桂子)
(ホームページ: http://www.interuni.jp/  連絡先:http://www.interuni.jp/mail)

     筑波大学 TRANS/TEACH

協 力: Goethe-Institut(ドイツ文化センター)
    Deutscher Akademischer Austauschdienst(ドイツ学術交流会)