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35回 夏のインターウニ・ゼミナール (ドイツ語ドイツ文化ゼミナール)

参加者募集のお知らせ

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今回のゼミのテーマ:  市民の声 ― Stimmen der Bürger

今回のインターウニでは「市民の声」をテーマとして取りあげます。民主主義社会では、表現や出版や集会の自由の権利が保障され、私たちは誰でも自分たちの声をあげる権利を持っています。そして国家は、その自由を保障する義務を負っています。
しかし、この権利は、いつでも保障されてきたわけではありません。第二次世界大戦時のドイツや日本のように、国家の関心のために、市民の自由な言論が統制され、人権が抑圧されたこともあります。そして今なお、市民の声が抑圧され、言論の自由が制限されている独裁国家は、数多く存在します。言論の自由は、各国の市民たちが、権力との戦いの中で獲得してきたものです。その歩みは、近代の芸術作品にも、さまざまな形で記録されてきましたし、芸術的表現そのものが、さまざまな形で、タブーに挑戦し、「自由」を獲得するための挑戦を行ってもきました。
この「市民の声」は、しかし私たちの社会に十分に反映されているでしょうか?例えば、原発をめぐって多数の市民の声が発信されていますが、これらの声は、今の政治の中でどう活かされるのでしょう? ドイツ語のZivilgesellschaft(市民社会)、またその中の「市民(Bürger)」という概念が意味しているのは、国家や市場経済から独立した、自由意思に基づいて行動する自立した市民のことであり、国の政策に納得できなければ異議を申し立てるのが「市民」です。一方、日本語では「市民の声」ではなく「国民の声」という言い方の方が一般的ですが、そもそも今の日本にはどんな「市民」が存在しているのでしょうか?
日本では、声をあげるために実際にデモに参加する人は多くありませんが、ブログやツィッターなどによるネット発信なら近年急速に日常化してきました。ネットやSNSでの発信のしやすさは、これまでになかった表現や連帯を可能にする一方で、個人や特定のグループへの中傷、さらには、民族差別的で排外的なメッセージを流すヘイト・スピーチなどの温床ともなっています。また、そのような発言が、街路という公共の場で叫ばれるような事態も起きています。
今年のインターウニでは、公共的な言論空間(Öffentlichkeit)で私たち「市民」の一人ひとりが「声」をあげることにどんな意味があるのか、改めて問い直してみたいと思います。変貌する「市民の声」のあり方を日独韓の間で比較しながら、国家の中で私たちが「市民」として生きることの意味や責任について、ともに議論し考えてみましょう。
ゼミでは、小人数グループで、事前に配布されるテクストについてじっくり討論し、その後、議論の内容を全体会で報告してさらに全員で討論します。裏面の「参加資格」にも記したとおり、ある程度のドイツ語力は必要ですが、多少足りないところがあっても意欲と好奇心さえあれば大丈夫、とも考えています(わからなければ事前に実行委員会にお尋ねください)。議論に際して「何か言いたいことがあってもどう言えばいいのかわからない」、あるいは「ドイツ人の発言がよくわからない」といった場合には、日本語も使って発言や理解を助けあうようにしていきます。自由時間には、山中湖でボート、湖畔でジョギング、サイクリング等のスポーツで思いっきり気晴らしすることができます。ドイツ語力も考え方もさまざまな日本やドイツや韓国からの新たな友人達と、大いに楽しく議論してみましょう。ドイツ語漬けの充実した5日間が待っています。積極的な参加を期待しています!

       2013年6月            


申 込 先: 参加申込みは次のサイトから: http://www.interuni.jp/anmeldung
【携帯からの申込みは:
http://www.interuni.jp/keitai


・ 日  時: 2013年8月3日 (土) ~ 8月7日 (水)
・ 場  所: 山中湖畔「レイクサイドイン富士波

(〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野1910 Tel: 0555-65-8258、http://lakeside-inn.jp/
・ 参 加 費38,000円 (4泊5日の宿泊・食事を含む。交通費は含みません。現地集合となります。)
・ 参加資格: ドイツの文化・社会に関心を持ってドイツ語を勉強している学生・院生、および社会人。
           (3年程度以上のドイツ語学習歴があることが望ましい。専攻は問いません。)
・ 募集人数 25名程度
・ 申込締切 2013年7月19日(金)
(それ以降はお問い合わせください。それ以前でも募集人員に達し次第、締め切ります。)
・ 申込先: http://www.interuni.jp/anmeldung の申込みフォームから
(携帯からの申し込みは http://www.interuni.jp/keitai から)

◆ 上記申込みサイトが使えない場合や、申し込みしたのにメール連絡がない場合、またゼミについての質問がある場合等は、メールで下記の実行委員会宛に連絡してください。
◆ インターウニについて、ゼミのコンセプト過去のテーマなど、詳しいことはhttp://www.interuni.jp/の各サイトをご参照ください。
◆ 今回のインターウニは、日独韓共同修士課程(TEACH)を開設する筑波大学と共同主催で行います。
◆ キャンセルについてはこちらをご覧ください。

講 師(予定): 足立信彦(東京大学)、相澤啓一(筑波大学)、Ralph Degen(一橋大学)、浜崎桂子(立教大学)、林志津江(北里大学)、Stefan Keppler-Tasaki (東京大学)、村上宏昭(筑波大学)、岡上雅美(筑波大学)、Matthias Pfeifer(静岡県立大学)、斉藤渉(大阪大学)、田崎聖子、Reinhard Zöllner (ボン大学) 他 
ゲスト: Christoph Seifener (高麗大学)、Wieland Eins (DAAD), Ingo Schoeningh (Goethe-Institut) 
主 催:  インターウニ実行委員会 (代表:相澤啓一・浜崎桂子)
     筑波大学TEACH
協 力:  Goethe-Institut(ドイツ文化センター), Deutscher Akademischer Austauschdienst(ドイツ学術交流会
連絡・問い合わせ先: http://www.interuni.jp/mail