Das 15. Interuniversitäre Sommerseminer für detusche und japanische Kultur
第15回 インターウニゼミナール
Leitbilder der Moderne - Nation, Innovation, Revolution ... ?
近代〉のパフォーマンス − ナショナリズムとモダニズム
 
 インターウニ・ゼミナールは、ドイツ語やドイツの文化・社会に関心を持っている日本人と日本滞在中のドイツ人が集まって、一つのテーマについて、日本とドイツを比べながら、ドイツ語で話し合う催しです。昨年は<ボーダーレス−異質性との共存>と言うテーマを扱いました。今夏は、現在に至るまでわれわれのものの見方や考え方、総じてパフォーマンスを規定してきた 様々な概念(Leit- bilder)を取り上げて検討してみたいと思います。
 このゼミナールがめざすのは、アカデミックな話題も日常的な視点から見直し、同時に身近な問題の中に学問研究の手がかりを発見していくことです。そのためにも、ゼミに集った人たちがそれぞれに、日本人とドイツ人の間の違いや教師と学生の立場の違い、世代や性別による感性の差、そして専門の間の壁を打ち破って討論を繰り広げていこうではありませんか。この意味では昨年のテーマ「ボーダーレス」はまだ有効なのです。
 <近代>のパフォーマンスを導いてきた概念というとずいぶん難しそうですが、その例として「Nation(国民、民族...?)」、「理性」、「進歩」、「モダニズム」などといったものが挙げられるでしょう。これらは互いに関連し合いながら、<近代>という枠組みを支えてきたものです。「Nation」は、ドイツのように国家的な統一が遅れた国では、たんに政治的な目標ではなく、「文化国民」としてのドイツ人の「アイデンティティー」を求める標語でもありました。また、理性万能の考え方は、科学の発達や技術革新、社会の進歩といったことをそれなりに実現してきました。ところが他方では、経済成長一辺倒の世の中に不信や不安を抱く人びとは、政治にしろ芸術にしろ、何らかの「革新」や「革命」を求めてもきたわけです。これは、バブルがはじけたあとの日本にも見られる現象ではないでしょうか。現在では、「ポストモダン」といわれるような事態を迎えて、これらの概念の再検討が始まっています。今回のゼミナールではこうしたことをふまえて、まず「Nation」や「モダニズム」を手がかりにして、<近代>のさまざまな側面を見直していくことにしたいと考えています。
 この意味で、参加を考えている皆さんにお願いがあります。日本という立場から、あるいは今までのドイツとの付き合いの中から、上に述べた枠の中で取り上げたい対象があったら、申込用紙に記して下さい。少なくとも一日は皆さんの側からの発想・企画を中心にしたプログラムに当てたいと考えているのです。
 
 ちょっと「欲張りすぎ」ではないかと言われそうです。日本とドイツという二つの文化の間を絶えず往復しながら、考える力もドイツ語の力も同時に身に付けよう、さらに専門の枠を超えた学際的な見方をしていこうというのですから! でも、まずこのゼミに参加してみてください、たとえドイツ語の議論が苦手でもかまいません。きっとあなたの求めるものが何か一つは見つかると思います。そして私たち主催者側にとっても、きっと何か新しい発見があると期待しています。
 ゼミの中では、なるべくドイツ語で発言するようにしたいと思います。ただ、言いたいことがあっても、ドイツ語でどう言うのか分らないというときには、まず日本語ででも言って下さい。あとはみんなでドイツ語になおしてみましょう。基本的には、午前中に小人数のグループで、さまざまなテクスト(ドイツ語、日本語、ビデオ等)を読んだり、見たりしてディスカッションし、午後はその内容をドイツ語で報告して、全員で討論します。晩には映画などの催しを予定しています。(プログラム参照)
 
日  時:1993年7月24日(土)〜29日(木)
場  所:〒389-13 長野県上水内郡信濃町野尻湖 ほとり荘   TEL:02625-8-2602
参 加 費:35,000円(5泊6日の宿泊・食事、テキスト、通信費を含む)
応募資格:大学の専門課程(原則として3年生以上)または大学院でドイツの文化・社会に関心を持ってドイツ語の勉強をしている学     生であれば専攻は問いません。
募集人数:25名程度
申込締切:1993年7月1日(募集人員に達し次第締め切ります)
申 込 先:東京大学教養学部外国語科ドイツ語教室  吉島 茂 宛郵送 
     〒153 東京都目黒区駒場 3−8−1
問合わせ先:吉島=03-3482-8887(自宅)、Braa=03-3584-3201(東京ドイツ文化センタ-) 
      東京大学教養学部教養学科ドイツ分科研究室:03-3467-1171(内線379:田中)
◎テキスト等は7月10日頃までに送付しますので、その時点での住所を申し込み書に明記してください。
◎野尻湖畔では自由時間に、水泳、ハイキング、ボート、ピンポン、テニス等のスポーツを楽しめます。水着などをお忘れなく。
 その他に、湖上祭の花火(27日)も楽しみに!!
 
指導:Georg Anders(東京大学講師)、 Ingeborg Braa(Goethe-Institut Tokyo)、 Max Deeg(名古屋大学講師)、 藤田恭子(東北大学講師)、 Peter Giacomuzzi(東京大学講師)、 Simone Seym(岩手大学講師)、 大石紀一郎(東京大学講師)、 坂本清子(横浜国立大学講師)、 田中 純(東京大学助手)、 吉島 茂(東京大学教授)
 
1993年5月
                        Interuni-Seminar実行委員会:Ingeborg Braa、吉島 茂
                   協力:Deutscher Akademischer Austauschdienst(ドイツ学術交流会)
                          Goethe-Institut Tokyo(東京ドイツ文化センター)