インターウニとは? Was ist "Interuni-Seminar"?


インターウニは、日本のさまざまな大学や大学院でドイツ語を学び、さまざまな専門の勉強をしている学生・院生・卒業生のための、4泊5日の合宿ゼミナールです。
そこでは、それまで互いに知らなかった人たちが集まって、ドイツ語を学び、ドイツ語を使って知的に遊び、考え、ドイツ語で議論します。
主催者は、ドイツ語教員たちが集まって作る非営利団体である「インターウニ・ゼミナール実行委員会」です。
ドイツ学術交流会(DAAD)およびドイツ文化センター(Goethe-Institut)の協力を得て開催しています。これらの合宿ゼミナールは春・夏の年2回、開催されます。
 - 春のJuniorenseminarはドイツ語初心者~中級者向きで、グループ毎にドイツ語を学ぶのが中心です。(詳しくはこちら
 - 夏のSommerseminarはドイツ語中級~上級者向けで、ドイツ語で議論をすることに重点を置きます。 (詳しくはこちら

≪4つのinter-≫

インターウニ・ゼミナールは、その聞き慣れない名前が示すように、「4つのinter-」を基本理念として掲げています。

 interuniversitär 日本各地のいろいろな大学からの参加者が、一同に会して集まります。(「インターウニ」の名前はここから来ています。)
 interdisziplinär いろいろな専門分野の学生・院生が、それぞれの専門の枠を超えて「学際的」に話をします。
 interkulturell ドイツの文化・社会に関心を持つ日本人とドイツ語圏の人が、そして最近では定期的に韓国からもゲストを招いて、国籍・文化の違いを超えて「異文化間」での議論をし、学び合います。
 Inter-Lernen 教師と学生という立場の違い、あるいは世代の差や性差など、さまざまな立場や関心の違いを超えて討論し、たがいに学びあうことの大切さを、インターウニでは「Inter-Lernen」という造語を作って表現し、実践しようとしています。

Selbstreflexion (自己省察)

この4つのinter-に加えて、インターウニでは、大切にしている姿勢があります。
それは、ふだん日本語を母語として話す私たちがドイツ語の世界と接することにより、あるいはドイツ語母語話者が日本語の世界と接することにより、自分自身がそれまで無意識に抱いてきた自文化の自明性を問い直そうとするSelbstreflexionの姿勢です。
「自分がどこに立っているのだろう?」という、自分の立ち位置(Standpunkt)をめぐる知的な問いは、異文化との接点を持って初めて意識化されることが少なくありません。
もしドイツ語を学ぶことによって、それまであたりまえのように抱いてきた自分自身の考え方や文化観から、距離を取ったり、対象化したり、批判的に問い直したりすることができるなら、それこそは、ドイツ語という外国語を学ぶことによる、最も実り豊かな副産物かもしれません。
インターウニでは、夏の合宿はもちろん、ドイツ語初心者向きの春のインターウニでも、そうした意味での知的な刺激や自己省察をぜひ大切にしていきたいと考えています。

「語学学校」とは違うインターウニ

その意味で、インターウニは、単なる「語学学校」ではありません。単にドイツ語の練習をしたりドイツ語でおしゃべりできるようになることだけを目指しているのではないからです。
日本ではドイツ語は大学から学ぶケースが今でも圧倒的に多いですが、そこでの学び方は、中学校などのSchuleで子どもが外国語を学ぶ場合とは自ずと異なるはずです。最近では大学のドイツ語授業でも、子ども向きのような教え方や教材が用いられたり、知的内容の乏しい旅行会話や日常会話に終始するケースも少なくありませんが、インターウニではあくまで、学生参加者たちの知的関心の高さを信頼し、「語学学習と内容的テーマ」という二兎を追い続けたいと考えています。
具体的には、ドイツ語を学ぶことで、身近な話題や現代社会の問題について少しでもドイツ語で考えたり議論したりしようとする、という姿勢を体得してもらえればと考えています。
「4つのinter-」に象徴される好奇心旺盛で開かれた姿勢で、ドイツ語を通じて新しい出会いを求め、知的な窓を開いていきましょう!
教えている日本人・ドイツ人教員もその姿勢は同じですから、インターウニでの日本人・ドイツ人の教員は、語学学校とは違って、単に一方的に教える存在ではありません。インターウニだからこそ可能であるような知的な刺激をともに味わい、みなさんと一緒に考えるために、参加しています。

韓国人ゲストとドイツ人Praktikanten

インターウニでは夏も春もここ数年、韓国からゲストをお招して一緒に議論しています。お呼びするのは毎回、韓国人のドイツ語関係教員が1名と、ドイツ語を学んでいる学生が男女各1名ずつの計3名です。
韓国からゲストに来ていただくのは、ゼミのテーマについて韓国からの情報が興味深いからだけではありません。私たちがアジアの地でドイツ語を学ぶ意義や学び方を考えるとき、お隣の韓国のドイツ語教員や学生たちのお話は、とても刺激になると思うからです。また、ドイツ語をコミュニケーション言語としてアジアの隣人との対話を進めることで、初めて話せる話や経験できることもたくさんあります。こうした貴重な交流を資金的に可能としてくれているゲーテ・インスティトゥートには、改めて感謝いたします。
またそれに加えて、日本で留学中のドイツ人学生も何人かお招きし、Praktikant(in)としてさまざまな仕事をしてもらっています。
ゼミ参加者にとってこれらゲストたちは、教員とは全く違った話し相手として、また新たな友人として、欠かせない存在となっています。

参加者全員が主役です!

このように、インターウニは、多くの参加者の方々の「有志」によって運営されています。
そして最大の「有志の人」こそは、参加する学生のみなさん一人ひとりにほかなりません。
その意味で、インターウニは、参加するみなさんが主役のゼミです。みんなですてきなインターウニを作っていきましょう!

参考サイト(これまでのインターウニ紹介文)

・ Das Interuni-Seminar (Ein kleines Wunder) (相澤+星井、DAAD-Letter 初出の独文 2006) 
・ 「小さな奇跡」は生き続ける(境一三 Echo, Nr.23初出、2007
・ Interuni- Ein Memoire(吉島茂  DAAD宛の独文)
・ インターウニ紹介 (相澤啓一 広報誌、1986)
・ インターウニ紹介文 (吉島茂 1982)

NHK教育テレビにおける「春のインターウニ」紹介

・ 「NHKドイツ語会話」 (2006年3月放送)の番組より 
 (約70MBのダウンロードに少し時間がかかります。)

2008年10月


インターウニ・ゼミナール実行委員会 (代表:相澤 啓一・浜崎 桂子)

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